市松模様
2016年4月27日
酷似騒動で選考をやり直していた2020年の東京五輪の公式エンブレムが正式に発表され、市松模様をモチーフにしたシンプルなデザインとなりましたね。
市松模様は、江戸時代の歌舞伎役者である初代佐野川市松が、江戸・中村座の舞台衣装で、白と紺の正方形を交互に配した袴を履いたことをきっかけに着物の柄として流行し、その柄が後に市松模様と呼ばれるようになったそうです。
模様自体は古代より折模様として存在しており、石畳・霰と称されていたこともあり、江戸時代以前から存在するものは石畳文様と呼ばれているようです。
昔からある模様なので、見慣れた模様なのではあるのですが、デザインに関わる方はもっと見慣れているのではないでしょうか?
そうです。Photoshopの透明を表現する模様でもありますね!
調べたところ、Photoshopの開発者によれば、バイオロジー分野である生物学などの分野では「透明なガラスの下に白黒のチェッカーボードを置いて物を置く」という表現があり、長い間「透明」を表現するためにチェッカーボードが用いられていたそうで、そこからヒントを得て採用したそうです。
そんなエピソードも知り、改めてPhotoshopを起動してみると、この透明を表す模様って拡大しても大きさが変わらないことに気づきました。
模様を一定の大きさに保つことでも、「透明」らしさを表現しているのだなぁと改めて感じました。