RGBとCMYK
2016年2月18日
先日家に届いた化粧品のDMで、「パウダーで光の三原色RGBの効果で白く見える効果がある!」との説明のものが届きました。その時は化粧品もここまできたか!と思いましたが、よーく考えてみると化粧品はどちらかというと絵の具の色合いの、色を重ね過ぎると黒くなるCMYKに近いのではないかと考えてしまいました。(あくまで個人見解です)
よく印刷ではRGBとCMYKについて説明されます。
以前から何度も話題にあがるテーマですがなかなか解って頂けない場合が多いです。
インデザインでもイラストレータでも印刷するカラーのデータを作る場合はCMYKで作ります。
印刷する場合はCMYKで表現しますと説明します 。RGBだと色が変わるからです。RGBをCMYKに変更するとくすんだ色になる場合が多いからです。
特に青い色が多いものが極端に違ったりします。何故ちがいがおこるのか簡単説明しますと、RGBとCMYKの色の表現の広さ(明度)によるものです。CMYKは印刷したときに紙に反射して見える色の表現です。RGB(光の散見色)はその色自体が発光しているものになります(モニターなど)。印刷はインクで表現するので色の明度の上限が低くなっています。それに対してRGBは色自体が発光しているので、人間の目に見えないところまで表現できてしまいます。
CMYKの色を全部100%で重ねたときには黒くなりますがRGB色を全部100%で重ねると白くなります。
極端な表現ですが、直接太陽を見るとまぶしくて白くて見えないのとにたような感じかもしれません。
印刷物を作る時、RGBで色を付けてしまって印刷してみたら全くつがう色になっていたというのはこの色の表現の広さの違いによるものです。モニター上はでは色の表現の広さが大きいので奇麗に見えても、実際紙に印刷するのはインクでありその色自体が発光しているわけではありません。CMYKの表現域が低いためにおこるトラブルです。いくら表現したくてもインクの色の表現の広さに限界がある以上表現できないのです。
カラーで印刷のものを作る際は、CMYKで作ってくださいといわれるのもこのためです。
せっかく作ったのにまるで違う物が出来上がらないように、印刷データはCMYKを絶対にまもりましょう。