顔写真の差し換え
2016年5月17日
今回は可変印刷を使用した際、実際に起こったトラブルを紹介します。
300名分の社員証を可変印刷利用し「名前」「部署名」「役職」「顔写真」を差し換えて、それぞれ作成したいとの依頼がありました。
名前や部署名など文字の可変については、それほど問題ないのですが「顔写真」の差し換えには注意が必要になります。
可変印刷のメリットとしてベースのデータさえ作成してしまえば、10名分でも100名分でも、もちろん300名分になっても顔写真を自動で差し換えることができ、それを印刷用のデータやPDFに書き出すことができるということがあります。
しかし、注意点として自動組版になりますので、写真のサイズがすべて、ある程度同じ大きさでなければならないこと、被写体の位置が極端に上下左右にずれていないことなどがあげられます。
事前に注意事項として、伝えてはいたのですが入稿された写真データはある程度の大きさや位置に統一感があったものの、中にはサイズが極端に大きかったり、小さかったりするものや、被写体が左右によってしまっていたりする画像がありました。
自動組版の場合はすべての写真を同じ位置に同じ縮小率ではめ込んでいきますので、基準の写真よりサイズの大きいものは大きく、小さいものは小さくなります。また、被写体が左右にずれていれば、そのまま表示されてしまいます。
今回は、大きさの違いや左右のずれがある写真があまり多く無かったので、誤差のあるものは写真事態を基準となる写真に合わせて個別に修正し、再度組版を行いましたが、基準の写真との違いがあるものが多くなりますと組版自体はさほど時間がかからなくても、写真の修正にばかり時間がかかってしまうことや追加の修正料金が発生する場合もありますので、注意が必要です。
社員証や学生証などのご案件をお考えの方は、ぜひ事前にご相談いただければと思います。