用紙の厚さ
2016年3月30日
厚い辞書・辞典で真っ先に思い当たるのは「広辞苑」かと思いますが、改版するごとに毎回用語が増え、ページ数もかなり増加するそうです。
その際疑問に思うのが、本の厚みが改版後でも変わっていない点です。
その秘密は使用する用紙の厚さが、改版の度に薄くなっているとのことです。
製本の関係上、80mm程度の厚さに抑える必要があるとのことで、毎回増える単語やページ数に対して、より薄い用紙を使用することで厚さを抑えているそうです。
ただ薄くするだけでなく、できるだけ透けないように、かつめくりやすい用紙をに仕上げる為に、成分にはチタンなども使用されているようです。
ちなみに第五版から第6版では、用語が1万後・ページが64ページが増え、紙の厚さは52.5ミクロンから49.0ミクロンに変更されたそうです。
広辞苑の改版にも多数の技術や職人さんの努力が絡んでいるのだなぁと改めて感じました。