コロリアージュ
2016年3月16日
電子化・本離れの影響で不況が長く続いている出版業界ですが、絵本・塗り絵などの分野は好調に推移しているようです。
フランス語で塗り絵のことを「コロリアージュ」というそうですが、数年前からフランス女性の間で流行りだし、現在では日本の本屋では「大人の塗り絵」として特設コーナーがあったりするぐらいの人気だそうです。
塗り絵をしている間は集中を必要とするのでストレスが発散され、絵が書けない人でもそれなりの満足感が得られるのが人気の秘密のようです。
セラピー効果や脳の活性化においても注目されている商品だそうです。
先日3月11日を迎え、震災から丸5年という節目を迎えましたが、その日に販売が始まった「ダイヤバルキー」という用紙があります。
この用紙は実は塗り絵や絵本に適した用紙ということで、厚くてざらざらする手触りが特徴の用紙で、色鉛筆や絵の具の筆記性もよく、印刷した場合も色むらが少ない用紙とされています。
この用紙は開発段階で工場が被災して構想が一時中断、5年の歳月を経て販売に至った用紙です。
コロリアージュのブームに合わせ、製紙会社・出版業界とも不況から脱するきっかけになってほしいと感じています。