活版印刷
2016年2月24日
活版印刷は、使用する活字を一字一字を探しだし枠内に並べて印刷する凸版印刷の1種で、歴史上とても古い印刷技術です。
全盛期には出版印刷物・事務用印刷物・広告宣伝印刷物など、商業印刷の主役となっておりましたが、1970年から1980年にかけてオフセット印刷(平版印刷)が主流となり、現在ではDTPが発達し、パソコンで簡単に印刷データを作成し、家庭でも印刷物が作成できてしまう時代となりました。
既に産業としては絶滅といってもいい程、衰退している活版印刷ですが、完全に無くなったわけではありません。
一部のアーティストやフリーランスの方達の間では、あえて名刺を活版印刷したいという要望がまだまだ多いそうで、全国各地にもワークショップで活版印刷を体験できるところもあるそうです。
活版印刷はオフセット印刷に比べ、文字が潰れやすく、滲みやすく、ズレ易いと品質的には全くメリットはないのですが、逆にその精度の低さが活版印刷の味わいを引き出しているようです。
圧力を高めにかけて印刷したすると、凹凸なども表現できたり、印刷のムラなどで、とてもレトロな印刷物を表現できたりするようです。
残念ながら弊社で活版印刷の取り扱いはありませんが、昔ながらの印刷方法で仕上げる印刷物も興味深いですね!