ナンバリングのある印刷物を作成してみよう その4
2015年7月22日
今回も、エクセルデータの作成方法についてです。
前回に続き、エクセルデータを作成するときに気を付けなければいけないことを紹介します。
ナンバリングを行う際にA列とB列の数値を足したものや合わせたものをC列に表示させて、C列に表示された数値をナンバリングとして使用したい場合などがあるかと思います。
例えば、DMなどを発送する場合にお客様それぞれのDM用の顧客番号を作成するために、A列の「店舗番号123」とB列の「お客様番号456789」を併せC列に「DM用の顧客番号123456789」を作成した場合ですが、おそらく「&」を使い「=A1&B1」もしくは関数の「CONCATENATE」を使用して作成することになると思います。
表示上はA列とB列の数値を併せた数値が作成され表示されますが、そのままシステムに取り込みナンバリングを行うとエラーが起きてしまいます。関数などを使用し表示された数値は正式な数値とは認識されず、表示できない、もしくはエラーになりきちんとナンバリングが行えなくなります。前回の、表示されているのに無視される頭の「0」と近い感覚です。
この現象を防ぐには、「式や関数で表示された列」をコピーし形式を値にして別の列へ貼り付けを行うことで、解消できます。
手順:「式や関数で表示された列を全選択」→「コピー」→「ペーストするための列を選択」→「右クリック」→「形式を選択して貼り付け」→「値を選択」
前回同様に式や関数を使用した箇所のある場合は、印刷担当者に伝えて確認を行ってもらうとよいと思います。