画像のモアレって消せるの?
2015年6月1日
スキャン時や、データ処理を行う際に意外と問題になるものではモアレ処理があります。
スキャン時や、データ処理を行う前の段階でのモアレ低減処理を行うのであれば話しはわかりますが、
モアレがしっかりと入った状態でモアレを消す事が出来ないのかという話があったりします。
基本的には、出来ない事で話を進めさせて頂いております。
なぜなら、モアレが入っている状態から完全にモアレを除去する事が難しいからです。
モアレを完全に除去する事は難しいですが、ある程度モアレを目立たなくさせる事はなんとか方法があります。
それは、
1.モアレ箇所を選択範囲で囲ってフィルタでノイズをかけてボカシをかけて目立たなくさせる方法です。
2.画像のデータ形式をLab形式に変換してチャンネル版を利用してボカシをかけて目立たなくさせる方法です。
データ上で処理を行う方法は、主に2通りぐらいしか思いつきません。
スキャン前での処理方法としては、入力解像度を通常350dpiで入力する所を700dpiまで引き上げて入力し、
フォトショップ上でフィルタでボカシをかけ解像度を700dpiから350dpiに変更します。
この作業でほとんどのモアレは回避されます。
が、データ上でモアレ現象がでていなくても実際印刷をした時にモアレが発生する場合があります。
この場合の判断は難しいのですが、経験的な部分で言いますと、原稿(印刷物 反射原稿)の網点の形状や配列等で分かる時があります。
ロゼッタパターン(網点がそれぞれ定められた角度で配置され、この規則正しい配置によって発生する亀甲模様の事)の例等。
この場合の回避は難しく入力時に出来る事としては、解像入力、入力原稿の置き方を換えてスキャンするとか等あまり方法が見つかりません。
他には、まだ実際にやった事がありませんが、原稿自体をカメラ等で撮影して処理を行う。品質的に、スキャン時と遜色がないのなら一案かも知れません。
今後もいろいろな方法を確認しながら品質の満足度を上げて参りたいと考えております。