InDesign 初心者のための「いろは」 【用語】
2016年7月15日
インデザインを使うにあたって、色々な用語が出てきます。随時紹介していきますが、これだけは最初に覚えておきたいものをご紹介したいと思います。
トンボ イラストレーターやインデザインでは「トリムマーク」といいますね。
トンボは印刷の際の断裁、印刷したものを仕上げて切る目印になります。
その後の印刷工程において仕上がりに大きく影響したので非常に大事なものでした。トンボテープというものがあったりしましたが、手動ですので想像するだけでも大変な作業ですね。
トンボ(トリムマーク)の無い印刷データはあり得ません。(仕上げられないので)
最初に設定してしまいましょう。
塗りたし
塗り足しとは、仕上がりのサイズよりも外にある、切り落とされる部分のことをいいます。フチなし印刷(紙端まで色を印刷したい場合)には、この塗り足しが必ず必要となります。
何故この塗りたしが必要なのか。
紙は湿気などで伸び縮みします。断裁(印刷したものをまとめて切る)とき、わずかな誤差が出たりします。例えばA4。このA4のサイズぴったりに作ってしまってこの塗りたしをしないと、少しズレただけでも紙の色が出てきます。少しだけまたはどこかの箇所だけ、縁ができてしまうのです。縁なし印刷にならなくなりのです。これを避けるためにフチなし印刷したい場合は必ず必要なのです。
冊子の部分の名称
冊子にはいろいろな部分で用語が使われます。
背中にあたる部分を「ノド」、その逆側の開く部分を「小口(コグチ)」といいます。
この画像の冊子は、「ノド」の部分を糊で固める「無線綴じ」という方法で作られていますが、本文を開くとノドの部分の絵柄が数mm見えなくなってしまうため、印刷内容の制作段階であらかじめ注意が必要です。冊子に使う紙の厚さやページ数によっても隠れる部分の幅が変わってきます。
「ノド」の反対側を「小口」と呼びます。
上下の事を「天地」(てんち)と呼びます。例としましてメモ帳などで上にのりがついて閉じてあるものを「天のり」といいます。
製版
印刷とは、印刷用語辞典では「印刷版を作り、その版面にインキをつけ、紙・フィルム・布その他に転写して多数の複製を作ること」とあります。 通常「版」(または刷版ともいう)は、その印刷をするための部品と言えます。
印刷方式に応じて、さまざまな版(板)があり、その形状から凸版方式・平版方式・凹版方式・孔版方式に分類されます。よく紙印刷に使用されるオフセット印刷は、版にインキを付けて大量に印刷する有版方式ですが、電子写真(コピー機による印刷)やインクジェットプリンターは、版が無くデータからそのまま印刷されるので、無版方式と呼ばれます。
製版とは、印刷用のデザインデータを編集し、刷版を作製する工程をいいます。