埋め込まれたプロファィルの不一致について
2016年7月28日
フォトショップでRGB画像を開く時に埋め込まれたプロファイルの不一致のダイアログが表示されます。こんな時、どんな対処をされますか?
ファイルは、現在のRGBの作業用スペースに一致しない埋め込まれたカラープロファイルを持っています。
埋め込み:sRGB IEC61966-2.1
作業用:Adobe RGB(1998)
この場合の処理方法を指定してください。
1.作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用
2.ドキュメントのカラーを作業スペースに変換
3.埋め込まれたプロファイルを破棄(カラーマネジメントをしない)
この場合どれが正しいのか?
1.を選択した場合は、埋め込まれたプロファイルの作業環境が反映され、Photoshopのカラー設定と関係なく画像に埋め込まれているプロファイルの設定がモニタに表示されます。
この場合、カラー設定は作業用のAdobe RGB(1998)の設定になっていますが、画像に埋め込まれているプロファイルsRGB IEC61966-2.1がモニタに表示されます。
つまりフォトショップで設定したカラー設定とは変わってしまう事になります。
フォトショップ以外でのアプリケーションでもカラー設定を埋め込みのsRGB IEC61966-2.1 RGBの作業スペースで設定しないとカラーマッチングがされない事になります。
2.を選択した場合は、カラー設定の作業用スペースに合わせてRGB画像 が作り変えられRGBの値も変化します。
3.を選択した場合は、フォトショップのカラー設定が適用され、モニターに表示されるカラーは、カラー設定のRGBの作業用スペースが適用されます。この場合、作業用のAdobe RGB(1998)が適用される事になります。 カラー設定値は、RGB作業スペースを変更するとRGB値は変わりませんがモニタ表示色は変化します。
この場合の処理方法として適切なのは、1番目の作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用になります。
理由は、相手が指定したカラースペースを維持し画像を劣化させる事無く運用出来るからです。しかし、モニタに表示されているプロファイルとフォトショップのカラー設定値作業用スペースのAdobe RGB(1998)とは同じになっていないので運用する時は注意が必要になります。