印刷について②
2016年7月11日
当サイトはオンデマンド印刷を中心に行っているサイトになりますが、
印刷の方式が幾つもあり、用途や数量などで印刷方式が変わってきます。
今回は凸版印刷(活版)・孔版印刷(スクリーン)の印刷方法を簡単に説明していきます。
凸版印刷(活版)
印刷方式としては、他の印刷方式と比べ一番古い歴史があります。
凸版印刷は、凹凸のある版の山(凸)部分にインキを乗せて紙に転写する印刷方式です。 原理が単純で私たちの身近にあるものとしてハンコなどのこの方式になります。
活版印刷やフレキソ印刷なども凸版印刷に当たります。
・活版印刷 活字で組んだ版(活版)を用いるものを言います。以前は新聞、雑誌、書籍の印刷に多く利用された印刷方式ですが、現在は葉書や名刺の印刷をやる程度になってしまいました。
・フレキソ印刷 版の素材にゴムや合成樹脂を使用し、液状インキ(水性インキやUVインキ)を用いる印刷方式です。 表面が平滑でない被印刷物への印刷に適した印刷方式です。
日本では主にダンボール印刷などで使用しているが、海外ではグラビア印刷のように紙パッケージ印刷などにも使われているようです。 地球環境に優しい水性インキやUVインキが使えるので、グラビアに代わる印刷方式として評価が高まっています。
また、最近独特の風合いからデザイナーやクリエイターなどから評価され本の表紙やショップカード、名刺など様々な場面で使用する方が増えているようです。
孔版印刷(スクリーン)
スクリーン印刷は、先にお話した凸版印刷、凹版印刷(グラビア印刷)、平版印刷(オフセット印刷)のほかに孔版印刷と言う種類があり、スクリーン印刷は「孔版印刷」になります。
スクリーン印刷は、「水と空気以外なら、何にでも印刷ができる」と言われるほど、あらゆる素材について対応が可能な印刷方法です。昔、年賀状印刷に使用していたプリントゴッコなどもこの孔版印刷の一部です。
スクリーン印刷の原理は、スクリーンのメッシュ(網目)にインクを載せ、上からゴム板(スキージ)などでしごきます。メッシュの網目が露出した部分からだけインクが下に押し出され、印刷したいパターンが被印刷物に転移します。
この版面はメッシュ状のため柔軟性・弾力性に富んでおり、平面の他に曲面などにも印刷できます。
また、素材も紙や布はもちろんのこと、ガラスやプラスチック、金属など、多種多様に選択できます。