印刷について①
2016年7月4日
当サイトはオンデマンド印刷を中心に行っているサイトになりますが、印刷の方式が幾つもあり、用途や数量などで印刷方式が変わってきます。
そこで、より印刷の事を理解していただく為に代表的な印刷方式(種類)を2回に分けて説明いたします。
インクを使用した印刷方式は大きく分けて4つがあり、平版印刷(オフセット)・凸版印刷(活版)・凹版印刷(グラビア)・孔版印刷(スクリーン)があります。この中にオンデマンド印刷が入っていませんが後ほどご説明します。主な4つの印刷方法を簡単に説明していきます。
平版印刷(オフセット)
一般的な印刷のイメージと言うと、凹凸のある「版」というものを作成して、そこにインクをのせて紙に転写するという仕組みを思い浮かべるとおもいますが、オフセット印刷は、PS版と言う版に凹凸をつけない方法で印刷します。 また、これを「平板印刷」とも呼びます。
オフセット印刷は、版に凹凸をつけず、油(インク)の特性を利用してインクをはじく部分と水をはじかない部分を作って、必要な部分だけにインクをつけて紙に転写するという手法で行う印刷のことです。 他の印刷方式が版から直接紙などへ転写する方式をとっていますが、一旦ブランケットへ転写した後、ブランケットから紙へ再転写する方式が特徴をとっています。
また印刷に使用する版制作費が安く、多色印刷が得意なので写真やイラスト、グラデーションなどもキレイに仕上がり、また文字もはっきりしています。
大量ロット印刷に向いており、大きなサイズの紙にも対応します。ただし、小ロット(少ない印刷枚数)を印刷する場合は、1枚当たりの価格が割高となります。
平版印刷(オフセット)の仕組み
このオフセット印刷方式で印刷されている物は、商業印刷物(パンフレットやカタログ、チラシなど)や書籍など普段良く目にする印刷物がこの方式で印刷されています。
凹版印刷(グラビア)
グラビア印刷は、凹版印刷の一種です。金属の円筒(シリンダー)にセルと呼ばれる溝を作りそのセルの大きさや深さを変える事で、インキの転移量を変化させて色の濃淡を出すことが出来ます。
微細な濃淡の表現に優れており、写真印刷に向いている。高精度な写真再現性を生かし、美術的な品質が求められる印刷物(美術書や写真集など)に利用されている。
また紙以外では、軟包装材(食品包装用のプラスチックフィルム等),金属箔などにも印刷できる特徴がある。
現在でも雑誌の写真ページなどがグラビアページと呼ばれるのは、「芸術印刷といえばグラビア」だった時代の名残で、現在、雑誌の写真ページの殆どがオフセット印刷で印刷されています。
凹版印刷(グラビア)の仕組み