2016年7月25日
オンデマンド印刷とオフセット印刷の方式の違いは「印刷について①②」に及び「オンデマンド印刷について」で説明しましたが今回は、オンデマンド印刷が得意としている事や色の事や印刷サイズ、などを説明します。
オンデマンド印刷が得意としていること
・バリアブル印刷(可変印刷)
オンデマンド印刷は同じものを大量に印刷するオフセット印刷とは違い、一枚一枚違う内容の物を印刷できる特徴があるので、バリアブル印刷はまさにオンデマンド印刷の得意とするものです。
名前、住所、会員番号などを差し替えて印刷する事が可能となっています。また年齢や性別などの違いによる個々のニーズに合わせて一部の内容(商品)も差し替えて印刷できます。
バリアブル印刷(可変印刷)でお客様一人一人に合わせた、One to Oneのサービスを行うことが可能となります。
イメージバリアブル印刷
・イメージバリアブル印刷は、画像内にお名前等のテキスト情報を自然に溶け込ませることが可能です。元になる画像とテキストデータさえ有れば、何名分でも自動で画像を加工、生成することができます。DM等に利用し宛名印刷と連携させることで、お客様やご友人など送る方ひとりひとりへ向けて特別なDMを提供することができます。個人ごとのお名前や社名などを画像に溶け込ませることで、お客様オリジナルの画像を提供しプレミア感や驚きを感じて頂くことが可能です。
また、宛名印刷はもちろん、掲載する画像やテキストの差し替えも自動で行うことができますので、お客様の年齢や性別、好みに合わせた内容の印刷物を1つのベースになるデザインから個別に制作し、お客様ひとりひとりに合った内容の印刷物を提供します。


オンデマンド印刷の色についてですがオンデマンド印刷(当社オンデマンド機の場合)では4色(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)のトナーを用いた印刷になっています。4色以外の色を使用できない仕様となっています。
ちなみにオフセット印刷の場合、通常の印刷物は4種類のインクを使用して色を表現しています。4種類の色とは、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクで印刷いています。普段目にしているカラーの写真が入っているチラシや雑誌などの殆どが、上記の4種類のインクを使用した4色印刷となります。
この4色印刷で表現できない色は、特色を使って印刷します。特色のインクには金や銀、蛍光色などがあり、通常印刷では出せない色を表現する為に使用します。
2016年7月18日
オンデマンド印刷について
オンデマンド印刷のオンデマンドとは「必要な時に必要なモノを必要な数だけ印刷」の意味で「電子写真方式」や「インクジェット方式」を利用した印刷になります。
家庭やオフィスなのでも使用されている方式ですが、それをより高速なデジタル印刷機で印刷している物です。
データをダイレクトに用紙に印刷でき、印刷する版が必要ない為一枚一枚違う内容のものを印刷ができるのも特徴です。特に小部数・多品種に適した印刷方式です。
弊社はオンデマンド印刷とオフセット印刷に対応しております「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」のメリット・デメリットを説明いたします。
オンデマンド印刷
メリット
・オンデマンド印刷は、オフセット印刷などにある製版プロセスがない為、入稿後、印刷するまでの時間が短くなり短納期に対応可能
・オフセット印刷と違い版と必要としない為、一部ごとに内容の異なる印刷もできる
・作業工程が少ない分、印刷費用が安く抑えられる(小部数の場合)
・オフセット印刷の場合、多量印刷に適している為、必要なる部数が少なくても多く印刷してしまい在庫として抱えてしまうことがあり無駄なコストが掛かったが、オンデマンド印刷は、必要な分だけを印刷できる為、過剰な在庫を軽減でき無駄なコストを減らせる
・バリアブル印刷ができる(可変データの差し込み)
デメリット
・大量部数の場合、オフセット印刷より時間が掛かる又印刷費用も割高
・オフセット印刷に比べると、品質が劣る。
・面積の大きいベタ塗りや薄い色、グラデーション印刷が苦手、印刷ムラが発生する事がある。
・特色(通常の印刷で出ない色を特色のインキを使用)の印刷が出来ない
※品質に関しては、最近の機種はかなり品質が向上しており、差が縮まってきている
弊社では、オンデマンド印刷の専用部署がありますので、お客様の多品種なご要望にお応えできます。
オフセット印刷
メリット
・大量ロットの場合、枚数が多ければ多いほど単価も低価格になる
・品質が良い 写真や文字などが非常に綺麗に印刷できる
・多色印刷が出来る 通常カラー印刷は4色刷りで印刷するが、どうしても再現できない色があり、その色を特色として使用できる(金や銀、蛍光色などを通常印刷にプラスして印刷できる
・オンデマンド印刷と比べ大きいサイズの印刷が出来る
・使用する紙の種類が豊富 凹凸のある紙、光沢のある紙や薄い紙から厚い紙まで対応できる
デメリット
・小ロットの場合、単価が割高になる
・作業工程が多く、短納期には向かない
・同じものを大量に印刷する事には向いているが、内容が少し異なる印刷(バリアブル)には向いていない
2016年7月11日
当サイトはオンデマンド印刷を中心に行っているサイトになりますが、
印刷の方式が幾つもあり、用途や数量などで印刷方式が変わってきます。
今回は凸版印刷(活版)・孔版印刷(スクリーン)の印刷方法を簡単に説明していきます。
凸版印刷(活版)
印刷方式としては、他の印刷方式と比べ一番古い歴史があります。
凸版印刷は、凹凸のある版の山(凸)部分にインキを乗せて紙に転写する印刷方式です。 原理が単純で私たちの身近にあるものとしてハンコなどのこの方式になります。
活版印刷やフレキソ印刷なども凸版印刷に当たります。
・活版印刷 活字で組んだ版(活版)を用いるものを言います。以前は新聞、雑誌、書籍の印刷に多く利用された印刷方式ですが、現在は葉書や名刺の印刷をやる程度になってしまいました。
・フレキソ印刷 版の素材にゴムや合成樹脂を使用し、液状インキ(水性インキやUVインキ)を用いる印刷方式です。 表面が平滑でない被印刷物への印刷に適した印刷方式です。
日本では主にダンボール印刷などで使用しているが、海外ではグラビア印刷のように紙パッケージ印刷などにも使われているようです。 地球環境に優しい水性インキやUVインキが使えるので、グラビアに代わる印刷方式として評価が高まっています。
また、最近独特の風合いからデザイナーやクリエイターなどから評価され本の表紙やショップカード、名刺など様々な場面で使用する方が増えているようです。
孔版印刷(スクリーン)
スクリーン印刷は、先にお話した凸版印刷、凹版印刷(グラビア印刷)、平版印刷(オフセット印刷)のほかに孔版印刷と言う種類があり、スクリーン印刷は「孔版印刷」になります。
スクリーン印刷は、「水と空気以外なら、何にでも印刷ができる」と言われるほど、あらゆる素材について対応が可能な印刷方法です。昔、年賀状印刷に使用していたプリントゴッコなどもこの孔版印刷の一部です。
スクリーン印刷の原理は、スクリーンのメッシュ(網目)にインクを載せ、上からゴム板(スキージ)などでしごきます。メッシュの網目が露出した部分からだけインクが下に押し出され、印刷したいパターンが被印刷物に転移します。
この版面はメッシュ状のため柔軟性・弾力性に富んでおり、平面の他に曲面などにも印刷できます。
また、素材も紙や布はもちろんのこと、ガラスやプラスチック、金属など、多種多様に選択できます。
孔版印刷(スクリーン)の仕組み
2016年7月4日
当サイトはオンデマンド印刷を中心に行っているサイトになりますが、印刷の方式が幾つもあり、用途や数量などで印刷方式が変わってきます。
そこで、より印刷の事を理解していただく為に代表的な印刷方式(種類)を2回に分けて説明いたします。
インクを使用した印刷方式は大きく分けて4つがあり、平版印刷(オフセット)・凸版印刷(活版)・凹版印刷(グラビア)・孔版印刷(スクリーン)があります。この中にオンデマンド印刷が入っていませんが後ほどご説明します。主な4つの印刷方法を簡単に説明していきます。
平版印刷(オフセット)
一般的な印刷のイメージと言うと、凹凸のある「版」というものを作成して、そこにインクをのせて紙に転写するという仕組みを思い浮かべるとおもいますが、オフセット印刷は、PS版と言う版に凹凸をつけない方法で印刷します。 また、これを「平板印刷」とも呼びます。
オフセット印刷は、版に凹凸をつけず、油(インク)の特性を利用してインクをはじく部分と水をはじかない部分を作って、必要な部分だけにインクをつけて紙に転写するという手法で行う印刷のことです。 他の印刷方式が版から直接紙などへ転写する方式をとっていますが、一旦ブランケットへ転写した後、ブランケットから紙へ再転写する方式が特徴をとっています。
また印刷に使用する版制作費が安く、多色印刷が得意なので写真やイラスト、グラデーションなどもキレイに仕上がり、また文字もはっきりしています。
大量ロット印刷に向いており、大きなサイズの紙にも対応します。ただし、小ロット(少ない印刷枚数)を印刷する場合は、1枚当たりの価格が割高となります。
平版印刷(オフセット)の仕組み

このオフセット印刷方式で印刷されている物は、商業印刷物(パンフレットやカタログ、チラシなど)や書籍など普段良く目にする印刷物がこの方式で印刷されています。
凹版印刷(グラビア)
グラビア印刷は、凹版印刷の一種です。金属の円筒(シリンダー)にセルと呼ばれる溝を作りそのセルの大きさや深さを変える事で、インキの転移量を変化させて色の濃淡を出すことが出来ます。
微細な濃淡の表現に優れており、写真印刷に向いている。高精度な写真再現性を生かし、美術的な品質が求められる印刷物(美術書や写真集など)に利用されている。
また紙以外では、軟包装材(食品包装用のプラスチックフィルム等),金属箔などにも印刷できる特徴がある。
現在でも雑誌の写真ページなどがグラビアページと呼ばれるのは、「芸術印刷といえばグラビア」だった時代の名残で、現在、雑誌の写真ページの殆どがオフセット印刷で印刷されています。
凹版印刷(グラビア)の仕組み
