名簿を見栄えよく
2013年7月23日
組版に少し説明したところで、実践に役立つことをお話しみたいと思います。
写植は、入力してしまうと今のPCのように簡単に取り消しができないものでした。
もし間違った文字を打とうものなら印画紙に移した文字を切り取り、その部分を切り取り曲がらないように張る。技術のいる作業でした。
文章の多い本などは、天地、のど、小口をしっかりと決め、文字数を文字数と1ページに入る文字数から行数や級数を決めてから作業にかかるよう指導されました。ソフトの進化もあり、計算式などつかわなくても今はできますが、覚えておくと便利に使えますのでご紹介します。
こんな方法もあるので参考にしてみてください。
名簿を例に説明していきたいと思います。
一般的に名簿ですが、文字間をあけずそのままだと文字数によって文字ががたがたしてしまいます。
鈴木一郎
澤穂希
大久保 嘉人
井野卓
武豊
上記をそろえるには一番簡単な7文字どり(スペースでそろえます)
鈴 木 一 郎
澤 穂 希
大久保 嘉 人
井 野 卓
武 豊
この他5文字どりなどもよく使います。
鈴木 一郎
澤穂 希
大久保嘉人
井野 卓
武 豊
文字どりは氏名が6文字になると長体(文字を横の横幅を変形させること)をかけなければなりません。
紙面に余裕がある場合はなるべく7文字どりのほうが簡単にできます。
それぞれの紙面にあわせて使い分けしますが、名簿等はスペースを入れるのが一番簡単な方法だと思いますので7文字どりをベースに考えるといいと思います。
自動でそろえる方法もありますが、またの機会に説明したいと思います。