5.用紙の白色度
2013年8月12日
5.用紙の白色度
用紙の白色度という言葉をご存知でしょうか?白色度は用紙の白さの度合いを光の反射量の割合で表したものです。単位は%を使い表され、100%が最も白く、0%が真っ黒です。
一般的なコピー用紙・・・約80%
官製はがき・・・約70%
文庫本・・・約68~67%
新聞紙・・・約55%程度になります。
この白色度ですが通常、再生紙の場合ですと古紙配合率が高くなればなるほど、下がっていきますが、古紙配合率の高い再生紙でも塩素などを用いた漂白によって白色度の高いものは存在します。
しかし一般的なイメージでは「再生紙=真っ白でない」という認識があり、環境に配慮している企業や環境問題を伝える冊子やチラシなどは、あえて白色度の低い用紙を選び印刷することもあるようです。白色度の低い再生紙を使用するほうが、見る側には説得力があるかもしれません。
逆にカラーの印刷物のDMやチラシ、カタログなどは写真やイラストなどを多く使用するので、白色度が高いほうが発色も良く綺麗に印刷されます。また、真っ白な用紙の方が清潔感や高級感を与える効果があるようです。
ちなみに白色度が同じでも用紙種によっては、赤味掛かった白、黄色味掛かった白、青味掛かった白など、若干見た目に違いがある場合があります。
白色度がより高いものを選んだつもりが、実際に出来上がってみたら若干黄色味がかっていてイメージと違うなんてこともあるかもしれませんので、印刷品質見本やサンプル請求などを利用し実際に見て確認してみると良いかと思います。
次回は用紙の塗工、非塗工について・・・