印刷用紙について

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4.用紙の目

4.用紙の目

用紙には、繊維配列の方向によって分類される「縦目」「横目」といわれる紙の目が存在します。

この「用紙の目」ですが、意外と重要です。冊子を作る際は綴じ部分に平行に目が流れていないと、ページがめくりにくくなる場合や冊子全体が波打ってしまうことがあります。

さらに、折加工を施す会社案内やショップカードなどは折り目と平行に目が流れていないと折り目部分の用紙がひび割れをしたり、毛羽立ちが目立ってしまいます。

どんな商品なのか、後加工はするのか、チラシやフライヤー、DMなどは設置方法などによっても、使用する紙の目は十分注意する必要があります。

 

●縦目・・・用紙の長い方の辺が繊維配列に平行している紙

 T目

 

●横目・・・用紙の短い方の辺が繊維配列に平行している紙

 

Y目

 

厚さやサイズが同じ用紙でも、用紙の目によって印象がまったく変わる場合もありますので、身近にあるDMやチラシなどの紙の目を調べてみるものも参考になるかも知れません。

紙の目の見分け方にはいくつか方法があります。

●破ってみる・・・縦横2方向から破いてみたときに、比較的真っ直ぐ破りやすいほうと平行に目が流れています。

●折ってみる・・・十字に折ってみた時に比較的綺麗な折り目のほうと平行に目が流れています。

●湾曲させてみる・・・DMなどを手で持って軽く湾曲させてみたときに元に戻す力を強く感じるほうと、そうでないほうがあるはずです。元に戻す力を強く感じれば、目と垂直に湾曲させていることになります。

 

紙の目 2 

 ※薄い用紙の場合、区別がつきにくいので注意が必要です。

 

尚、制作したい印刷物の紙の目が心配な場合は印刷会社に詳細を伝えて、相談してみると良いと思います。商品内容や使用方法などでアドバイスがしてもらえるはずです。

次回は用紙の白色度について・・・

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