印刷用紙について

コンテンツ

49.圧着加工について

49.圧着加工について   

 

今回は圧着加工について紹介します。

用紙の圧着加工は秘匿情報を含む印刷物(請求書や各種通知書)に用いられることが多くあります。一度は目にしたり、実際送られてきたことがあるのではないでしょうか。

 

基本的には圧着面に糊を着けたり、フィルムを挟んだりして高圧でプレスすることで粘着させています。

いくつかの種類があり見た目やコスト、粘着力などでの使い分けがされているようです。

・感圧糊が最初から塗布された専用紙に印刷した後に圧着させる「先糊(さきのり)圧着」

接着面に光沢はないが、粘着力があり低コストで加工できる。しかし、専用紙を使用するため、印刷内容に若干の制限がある。

 

・印刷後に感圧糊を塗布して圧着させる「後糊(あとのり)圧着」

先糊圧着と同様、接着面に光沢はないが粘着力がある。

通常の用紙と印刷方法が使用できるため、印刷内容に制限はないが、専用の設備や技術が必要なため高コストになることが多い。

 

・印刷後に圧着用の特殊なフィルムを挟み圧着する「フィルム圧着」

接着面に光沢をもたせることができ、ラミネート加工をしたような高級感が得られる。

しかし、専用の圧着用フィルムを使用するため高コストになる場合が多い。

また、粘着力が比較的弱いため、秘匿情報を含む印刷物などには向いていない。

 

・印刷後、接着面にUVニスを塗布し圧着させる「UV圧着」

見た目に光沢をもたせることができ、高級感を得られる、一方フィルムを使用しないため環境にやさしく、低コストで作成できるのが魅力の加工方法。

しかし、設備等の問題から多品種小ロットには適していないので、使用用途が限られる。

 

などがあります。

 

印刷物の内容や用途、コストや見た目などを考慮し上記の加工方法を使い分けが必要になります。また、印刷内容に若干の制限がある加工もありますので、業者に相談し検討してみるのが良いと思います。

 

 

次回は型押し加工について・・・。

INDEX
アーカイブ
カテゴリー

ページの先頭へ