23.(特殊紙)非木材紙
2013年12月26日
23.(特殊紙)非木材紙
今回は非木材紙です。
非木材紙とは、木材以外の植物や農産副産物を原料として製造された紙を表します。
成長速度の速い植物を原料とするため、二酸化炭素の吸収固定に優れていて、環境に良い紙とされています。
以下が非木材の代表的なものになります。
・ケナフ
成長が早く、東南アジアや中国、アフリカ、米国南部などで栽培されている、アオイ科のハイビスカス属の植物です。炭酸ガスを多量に吸収することで、地球温暖化防止に役立っていて、木材パルプの品質に近く、また将来大量に栽培することによりコストが安く、安定供給されることが期待されているようです。
・バガス
サトウキビから糖汁を搾った残りカスのことで、製紙原料として広く使われています。バガスは製材残材等と同じく資源の有効利用に寄与するパルプ原料です。
・竹
主に原料となるのは熱帯性のバンブーという種類です。タケパルプの特徴は吸水性がよく、古くから用紙として使用されてきましたが、現在でも良質な紙パルプ原料のひとつとされています。
リサイクルや再生紙などで地球環境を考えることも大切ですが、原料の段階で環境保全を考えて、非木材紙を使用することも今後は意識する必要があるかもしれません。
次回はＤＭ、ポストカード印刷にはこの用紙・・・。
