1.用紙の種類
2013年7月16日
印刷物を作る際に欠かせない用紙ですが、名刺や会社案内、DM、冊子、メニューなど、その商品や用途によって「この用紙が最適だ」「この用紙が使いたい」と思えるものを見つけるのは、難しいと思います。
質感や光沢の有無、用紙の持つ色味、インキのノリ、印象、値段など、検討することは沢山あります。
このコンテンツでは、用紙の種類や用途などを理解し、少しでも用紙の選択を楽に、印刷物に適した用紙を見つけていただけるようになっていただければと思います。
一般的に使用される用紙を、表面の加工、質感などを基準に3つに分類してみました。
○コート・アート系
用紙表面に光沢をもたらすコーティングがあり、発色が良いので色の鮮やかさを求めるカラーの印刷物に適しています。
用途としては、写真を多く使用するカタログや写真集、飲食店のメニュー、DM、チラシなどに多く用いられます。
・コート紙 ・アートポスト ・エスプリコート など
○マット系
用紙表面に光沢、艶を抑えたコーティングを施しています。コート系の用紙に比べ、色の発色に落ち着きがあり、手触りも滑らかで、高級感を与えることが出来ます。
光の反射が抑えられるため、印刷された文字が読み易く、用途としては、文字が多く印刷される会社案内やパンフレット、冊子の本文ページ、または高級感を求めるDMなどに用いられます。
・ユーライト ・ニューエイジ ・サテン金藤 ・マットポスト など
○非塗工紙 (上質紙・中質紙・更紙)
上記2つの元になる用紙で表面にコーティングがされていないものです。手触りや見た目が最も「紙」らしい用紙です。
コーティングがされていないため、コート系やマット系と比べると平滑性が低いため、色の発色は落ちますが、鉛筆やボールペンでの書き込みがし易い(筆記適正が高い)ことや、スタンプ、印鑑などの捺印が可能という特徴があります。
用途としては、ハガキ、スタンプカード、冊子本文ページなどに用いられます。
次回は用紙のサイズについて・・・