2013年11月22日
今回からは、特殊な質感や用途、素材を持つ用紙を紹介します。
まずは、エンボス紙です。
エンボスとは「浮き上がらせる」「型押しする」という意味です。
エンボス紙は、表面に凹凸をつける「エンボス加工」を施した用紙になります。
エンボス紙という名前は固有の商品名ではなく、表面に凹凸のある用紙全般を表した名称になりますので、それぞれの印刷会社や用紙メーカーごとに取り扱う商品が違う場合があります。
エンボス紙の種類としては、以前NO.15で紹介したレザックなどが代表的な用紙になります。
他にも
ハンマートーンGA・・・用紙表面をハンマーで叩いたような凹凸がある。
ぬのがみ・・・表が格子状、裏が波のような凹凸があり、和紙のような風合いを持つ。
クロコGA・・・名前の通りワニ皮のようなランダムな丸い凹凸がある
ガイアA・・・柔らかく、細い線状の凹凸があり、一見すると壁紙のような雰囲気がある。
岩はだ・・・名前の通りごつごつした岩のようなパターンの凹凸がある。
上記のほかにも、様々な凹凸、風合いを持ったエンボス紙がたくさんあります。
エンボス紙の用途としては、冊子の表紙や、変わった印象のほしい場合のカードや名刺などに利用されます。
手触りや凹凸などもそれぞれ印象が違いますので、自分のイメージするものを見つける楽しみもあるかもしれません。用紙サンプルや印刷見本など利用できる場合は活用しましょう。
尚、印刷方法や印刷機によっては用紙の凹凸に絵柄が印刷しにくく、擦れたようになる場合もありますので、確認が必要です。
次回は特殊紙(シール紙)・・・。